家計の見直しを始めるなら、まずは「固定費」から!そこで意外と見落としやすいのが「サブスクリプションサービス」です。気づかないうちに膨らんでしまい、結果的に家計を圧迫してしまうことも?
この記事では、そんなサブスクを効率よく管理・整理する方法や、無理のない予算の決め方をご紹介します。私が実際に使っているGoogleスプレッドシートのテンプレートも掲載しているので、ぜひコピーして家計管理に役立ててください。
▼ここからスプレッドシートをコピーできます
このスプレッドシートをコピーして使う
ステップ1:契約中のサブスクをすべて洗い出す

まずは、自分が何にお金を払っているのかを正確に把握することがスタートです。意外と忘れているサービスがあるので、以下の方法でしっかり洗い出して、スプレッドシートの『サブスク』の項目に入力していきましょう。

クレジットカードの利用明細を確認する
最も確実な方法です。過去2〜3ヶ月分の明細をチェックし、毎月引き落とされている項目をリストアップしましょう。
▶「AMAZON.CO.JP」や「GOOGLE」といった表記でも、中身がサブスクである可能性があるのでしっかり確認していきましょう。
サブスク契約時に、引き落としカードや口座をあらかじめきめておくと整理が簡単です💡
スマートフォンの設定を確認する
スマートフォンのアプリをサブスク契約している場合には、携帯の支払いに紐づけていることが多いので必ず確認しましょう。
▶iPhoneの場合:
「設定」アプリ → 自分の名前 → 「サブスクリプション」
▶Androidの場合:
「Google Play」アプリ → 右上のプロフィールアイコン → 「お支払いと定期購入」 → 「定期購入」
ドコモ、au、ソフトバンクなどの携帯料金と一緒に支払っているサービスでは、各キャリアのマイページから確認できますよ!
銀行口座の引き落とし履歴を確認する
座振替で支払っているサービスがないかも、忘れずにチェックしましょう。
メールボックスを検索する
最後に確認のために、「定期購入」「更新」「月額」などのキーワードでメール検索すると、契約時のメールが見つかることがあるので、ここも確認しておくと抜け漏れがないです💡
ステップ2:「必要・迷い中・不要」に仕分ける

次は、リストアップしたサブスクを、一つひとつ「本当に必要か?」という視点で見直していきます。
以下の質問を自分に問いかけながら、『ステータス』の項目を「①絶対に必要」「②迷い中」「③解約」の3つに分類します。
▶利用頻度は?
「先月、1回でも使った?」
「週に1回以上は使っている?」
「もし今解約したら、すぐに困る?」
私は、一カ月使っていないものは『解約』するようにしました。
▶満足度は?
「その金額に見合う価値を感じている?」
「惰性で続けていない?」
▶代替できるものはない?
「無料のサービスで同じようなことはできないか?」
(例: 有料音楽アプリ → YouTube Musicの無料プラン)
「似たようなサービスに複数加入していないか?」
(例: 動画配信サービスを3つ契約している)
動画配信サービスはたくさん契約すると1つあたりの利用時間が減ってコスパが悪くなりがち。
基本は1つ、多くても2つまでに絞るのがおすすめ💡
家族で共有できるサービスも多いので、夫婦で重複契約がないかチェックすると◎。
ステップ3:解約・見直しを実行する

仕分けが終わったら、いよいよ実行に移します。
▶「③不要」と判断したもの
→ 即、解約する
▶「②迷い中」と判断したもの
→ 一旦、解約 or プランを見直す
「迷い中」のものは、一度解約してみるのもおすすめです。
本当に必要なら、またいつでも再契約できます。
より安いプランがないか検討するために、スプレッドシートで月額と年額の利用料金書き出すのもおすすめ!他にも
〇契約開始時期
〇引き落とし日
〇引き落とし口座

などを書きだしておくと、いざ解約したくなった時にスムーズに動けます。
▼ここからスプレッドシートをコピーできます
このスプレッドシートをコピーして使う
ステップ4:定期的に見直す日を決める
一度整理して終わりではなく、定期的に見直す習慣をつけることが大切です。
▶「半年に1回」見直しましょう!
「月額いくらまで」が許される?サブスク費用の目安

では、自分の家計にとって「許される」金額はいくらなのでしょうか。これには決まった正解はありませんが、一般的に以下の2つの考え方があります。
方法①:手取り収入の「1%〜2%」を目安にする
家計管理の専門家などが提唱する一つの目安が、手取り収入に対する割合「1%〜2%」を目安にする考え方です。
手取り月収が25万円の人の場合:
- 1%なら → 2,500円
- 2%なら → 5,000円
まず自分の手取り収入の1%を計算し、現在の利用額がそれを超えていないか確認してみましょう
方法②:家計管理の黄金比「50:30:20の法則」から考える

家計管理のシンプルな指標として、「50:30:20の法則」というものがあります。これは、手取り収入を以下の3つのカテゴリーに分けて管理する方法です。
▶50%:生活必需費(Needs)
家賃、食費(自炊分)、水道光熱費、通信費、保険料など、生活に最低限必要な支出です。
▶30%:娯楽・嗜好品(Wants)
ここが娯楽費にあたります。 外食、趣味、旅行、ショッピング、サブスクリプションなど、生活を豊かにするための支出です。
20%:貯蓄・投資(Savings)
貯金、積立投資(NISAなど)、繰り上げ返済など、将来のための支出です。
この法則に当てはめると、他の娯楽費と天秤にかけながらサブスクに充てる費用を決めることができ、娯楽費全体の見直しも一緒にできます💡
具体的な金額でシミュレーション
例えば、手取り月収が25万円の場合
- 生活必需費(50%): 12万5,000円
- 娯楽費(30%): 7万5,000円
- 貯蓄・投資(20%): 5万円
最近はインフレによる実質手取りの減少によって、生活必需費の割合が増えているので、より堅実な目安としては「手取りの10%〜20%」ほどでしょう。
まとめ:大切なのは「価値」を感じること

いかがだったでしょうか?ついつい増えがちなサブスクも、整理してみると意外と多く驚きました。整理の過程で「必要・迷い中・解約」に分類することで、自分の価値観を見直す良い時間にもなります。
サブスクにかける費用はあくまで目安。最も大切なのは、「支払った分だけの価値を感じているか」です。月額が高くても生活の質が上がっていれば適正、低額でもほとんど使っていなければ無駄になりがちです。
ライフステージや家族構成、貯金目標、価値観に応じて見直しながら、自分に合ったルールを作りましょう。無理なく続けられる範囲で予算を決めれば、今の楽しみも将来の安心も両立できます。
これからもお金に関する情報を発信していきますので、一緒に賢く家計管理を続けていきましょう。