最近、首都圏を中心に、賃貸物件の家賃が上昇しているって知ってましたか?
私も先日初めて経験しました…。
ある日ポストを開けると、「家賃の値上げ通知」が!通知を見た瞬間、頭の中はまっしろ・・・。
しかし、インフレに負けてはいられない!FPのわかまるは、無事に家賃を現状維持にできました!
今回は、その体験談と具体的な対処法をシェアします。同じような状況で困っている方は、ぜひ最後まで読んでくださいね。
※この記事は、FP1級学習中の主婦「わかまる」が執筆しています。生活に役立つお金の知識をブログで発信中!
※駐車場や更新料などは別の取り決めがある場合がありますのでご注意ください。
なぜ家賃の値上げが増えているのか?

家賃値上げの動きは、新しく入居者を募集する際の「募集家賃」で特に顕著ですが、契約更新のタイミングで、今住んでいる人に対して家賃の値上げを要求するケースも増えています。
家賃が上昇している背景には、いくつかの要因が複雑に絡み合っています。
建築コストの高騰
木材や鉄骨といった建築資材の価格や、建設現場の人件費が上昇しています。 これにより新築物件の建築コストが上がり、その結果として新築物件の家賃が高く設定されています。
分譲マンションの価格高騰
分譲マンションの価格も非常に高くなっているため、「家を買いたくても買えない」という層が賃貸市場にとどまる傾向にあります。 これにより賃貸物件の需要が高まり、家賃が上がりやすい状況が生まれているようです。
物価や金利の上昇
社会全体の物価が上がっており、その波が家賃にも及んでいます。 また、固定資産税などの税負担の増加や、将来的な金利上昇を見越して、今のうちから家賃を上げておきたいという大家さん(オーナー)側の事情もあります。
周辺の家賃相場の上昇
周辺エリアの家賃相場が全体的に上がると、「自分の物件の家賃が周辺と比べて安すぎる」と判断した大家さんが、相場に合わせて値上げをするケースがあります。
これらの理由で、複合的に上がっている家賃相場…。
『値上げ通知』が来た時に、「本当にこの値上げは妥当か?」という視点をもって、理由を掘り下げることも必要かもしれません!
更新時に値上げを要求されたらどうすればいい?

大家さん(オーナー)は、「借地借家法」という法律に基づいて、正当な理由があれば家賃の値上げを請求する権利を持っています。
しかし、これはあくまで「請求」であり、入居者の合意がなければ一方的に値上げすることはできません。
- 借地借家法第11条
借主が値上げに同意しない場合、貸主は勝手に値上げすることはできず、裁判所に訴える必要があります。つまり、通知だけでは強制力はありません。
もし値上げの通知を受けたら、慌てずに以下のステップで対応することをおすすめします。
まずは冷静に理由を確認する
なぜ値上げが必要なのか、大家さんや管理会社に根拠となる資料を見せてもらうなどして、理由をしっかり確認しましょう。
感情的にならず、落ち着いて話し合うことが大切!
周辺の家賃相場を調べる
自分の住んでいる物件と似たような条件(広さ、築年数、駅からの距離など)の物件の家賃を、不動産情報サイトなどで調べてみましょう。
要求された値上げ額が妥当かどうかを判断する材料になります。
交渉の意思を伝える
値上げの理由や金額に納得できない場合は、拒否することも可能です。 ただ、頑なに拒否するだけでなく、「この金額なら受け入れられる」「値上げの開始時期を少し延ばしてほしい」「今回の更新料を安くしてもらえないか」といった代替案を提示し、交渉してみるのも一つの手です。
家賃の支払いは続けること
交渉中であっても、値上げ前の家賃は必ず支払いが必要!家賃を支払わないと「家賃滞納」となり、契約を解除される正当な理由を与えてしまうことになりかねません。
【わたしの値下げ交渉ステップを紹介】いざっ!!値上げ阻止!!

ステップ1:交渉に電話はNG!やり取りが残るメールで交渉!
まずは冷静に!電話は感情的になりやすく、プロのセールストークや圧に言い負かされてしまう危険があります。また、やり取りの記録が残りません。私は、管理会社の問い合わせフォームを使い、以下の内容をメールしました:
件名:賃料の値上げ(増額)に同意しない旨のご通知
〇〇管理会社御中
または〇〇様
いつもお世話になっております。〇〇に入居している〇〇です。
この度、賃料等の値上げの通知をいただきましたが、これには応じられないことをここで通知いたします。現状の家賃での契約継続をお願いいたします。
(現行の家賃)〇〇〇円
敬具
___________________________
わかまる
連絡先:〇〇mail.com
正直、メールを送るときは心臓がバクバクしました・・・。
ステップ2:一度、断られても、あきらめず再交渉
管理会社からの返信がきました!わたし流に訳すと「いやーそんなこと言ってもさ、最近の値上げがほんまにやばくて、このままやと、うちの会社かなりきついんやん?ほんまもっかい考え直してくれんかな?」という内容。
でも、私は再度メールで丁寧にお断りをしました。
実際、一回のメールで「はいそうですか」と受け入れてくれることはないと思います!あきらめずもう一度交渉しましょう!
メールの文面は、ChatGPTと相談して考えました!
ステップ3:最終的に、現状維持に成功!
その後、「現状維持で契約更新します」とのお返事が届きました!本当に安堵しました。通知が届いてから1週間足らずのやり取りでしたが、不安やストレスは大きかったです。
ただ、今後の値上げ分を考えると、交渉して本当に良かったと感じています。
「そんなことして大丈夫?」と思う方もいるかもしれませんが、実際、この出来事はしばらく前のことで、今も平穏に過ごしています。
わかまるアドバイス
家賃値上げ通知が来たら、まずは焦らずに冷静に対処しましょう!以下が私からのアドバイスです!
- 法律を味方にする
家賃値上げは借主の同意がなければ成立しないことを知りましょう。 - やり取りは必ず記録に残す
メールでの交渉を心がけましょう。電話ではなく、文章で伝えるのがポイント! - 丁寧な言葉を忘れずに
家賃値上げは‟悪”ではありません!強気すぎる表現は避け、冷静かつ礼儀正しい文面を心がけましょう。
まとめ|家賃値上げは「仕方ない」で終わらせなくていい

今回の記事では、実際に私が体験した家賃値上げの通知と、それに対して行った交渉の様子をご紹介しました。
物価上昇やインフレは社会全体の流れとして避けられないことかもしれませんが、「収入が上がらない中での値上げ」は、生活者にとっては大きな負担です。
でも、だからこそ「値上げ=無条件に受け入れるもの」ではない、という視点も大切にしていきたいと感じました。
値上げの理由は本当に妥当なのか?
市場相場と比べてどうなのか?
そして、自分が納得できる内容なのか?
そういった視点を持って、必要であれば丁寧に交渉することも、私たちにできる大切な選択肢のひとつです。
最初は不安でいっぱいでしたが、実際にはきちんと話を聞いてくれたことで、「行動してよかった」と思えました。
家賃の交渉は特別なスキルや資格が必要なわけではありません。
ほんの少しの「知識」と「勇気」があれば、私たちにもできることがあるんだと思います。
私の経験が、同じように家賃の値上げに悩んでいる方の参考になれば嬉しいです。